施工管理をすぐ辞めるのって大丈夫かな…
すぐ辞める人って実際いるのかな…
こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 施工管理をすぐ辞めるデメリット
- 施工管理を辞めたくなる理由
- 施工管理を辞めた人のよくある転職先
この記事を書く私は施工管理歴16年で、現在はフリーランスとして活動中です。
私も施工管理で働いていたときの新人の頃を思い返せば、何をするにも不安で精神的に参っていた時期がありました。
今回は、施工管理をすぐ辞めても大丈夫なのか?また、辞めたくなる理由はなぜなのか?といった疑問を私の経験をふまえて解説したいと思います。
施工管理の働き方に悩んでいる、辞めたいけど行動に移せていない方はぜひ参考にしてください。
施工管理をすぐ辞めるのは大丈夫?
結論、施工管理をすぐ辞めても問題ないです。
なぜなら、施工管理は他の職種と比べても転職回数が多い職種だから。かつ、今後も需要があり、経験者であれば再就職できる可能性が高い仕事だからです。
国土交通省のデータでも建設業界の3年以内の離職率は高卒で47.7%、大卒で30.5%です。
出典:国土交通省「(参考)建設業を取り巻く現状について」
高卒ですと、入社してから3年以内に約半数の方が辞めています。
また、全産業でみても現代社会で会社を辞めることは、珍しいことではありません。
昔は終身雇用制で同じ会社で働くことがいいとか言われていたみたいですが、現在では転職するのが普通になってきています。
出典:シニアガイド「定年まで同じ会社で働き続ける男性は32%、女性は6.5% – シニアガイド」
このグラフを見ると、男性の場合は定年を60歳とすると、転職なしで同じ会社に勤め続けている人は31.6%。
つまり、3人のうち2人は転職しているということです。
また、女性に関してはさらに減り方が大きく、同じ会社に勤め続ける人はわずか6.5%です。
女性の場合は、結婚や育児などの理由も考えられますが、会社を辞めることをネガティブに考えないほうがいいでしょう。
施工管理をすぐ辞めたくなる理由
施工管理を辞めるにしても理由があると思います。
私も辞めたくなったことは何度もありますし、実際に辞めています。
辞める理由として
・仕事内容が合わない
・労働時間がながい
・人間関係がうまくいかない
・施工管理に興味がもてない
・新人を放置する
・仕事内容と給料が見合ってない
以上のような理由ではないでしょうか。
仕事内容が合わない
まず、仕事内容が合わないことが辞める理由です。
施工管理の仕事は、現場の監督業務と事務所でのデスクワークです。現場は体力や忍耐力が必要な一方で、デスクワークは書類作成や事務手続きなど細かい作業が多いです。
おそらく仕事内容が合わない人は、現場とデスクワークのどちらかが合わないのではないでしょうか。
なぜかというと、体を動かす現場と椅子に座ってPC操作するデスクワークでは労働環境が違いすぎるからです。
しかし施工管理の仕事はどちらも重要なため、合わなければ非常にストレスがかかるでしょう。
労働時間がながい
仕事内容が合わない他に長時間労働が原因であることも考えられます。
建設業界は他の業界と比べた場合、長時間労働であることは事実です。
というのも、施工管理者は職人のように現場作業が終わったら帰れるわけではなく、上述したように事務所に戻ってデスクワークもしなければならないからですね。
現場はほとんどが朝早くから夕方まで作業しているため、そこからデスクワークとなるとどうしても労働時間が長くなってしまいます。
また、工期が短い工事ともなると余裕を持った工程を組めず、休日出勤や残業も多くなりがちです。
以上のことから、労働時間がながいことも辞めたくなる理由の1つでしょう。
人間関係がうまくいかない
人間関係がうまくいかないことも考えられます。
施工管理は人間関係がうまくいかないと絶望的です。。
なぜなら、職人や発注者など工事に関係する人とコミュニケーションしながら仕事を進めていくからです。
しかしコミュニケーションをとることが苦手な場合、相手との距離を縮めることに苦労し、嫌になってしまう人もいるでしょう。
また、施工管理は職人と発注者の中間ポジションにいるため、両者の意見を聞き入れなければならず、ストレスがたまりやすいです。
施工管理に興味がもてない
施工管理が想像していた仕事内容と異なっていることにより、興味がもてない方もいるのではないでしょうか。
施工管理は現場作業といっても職人のように常に体を動かしているわけではありません。
監督業務がメインなので、肉体的な疲れより精神的な疲れがたまりやすいです。
また、デスクワークの時間は図面を書いたり、予算書を作成したりしなければなりません。
こういった仕事内容に興味が持てず、モチベーションが保てない方は辞めたいと思うことでしょう。
新人の放置
施工管理の新人は放置されてしまうことも多いと思います。
その理由は、教育すべき先輩や上司が自分自身の仕事で忙しいからですね。
ですが、先輩や上司も新人のときに丁寧に教えてもらった経験がないことが予想できます。
つまり、建設業界には「見て覚えろ」的な風潮があり、詳しく教えてもらえないことも多いです。
仕事内容と給料が見合ってない
仕事内容と給料が見合ってないと感じる人も多いでしょう。
これは責任の重さが関係してくると思います。
施工管理経験者なら「安全管理」「品質管理」「工程管理」「原価管理」の責任の重さは認識しているはずです。
施工管理をしている方は、周りと比べても給料は低くはないと思いますが、責任の重さからすると給料が低いと感じる人も多いと思います。
仕事内容と給料が見合わないことはおそらく真面目な人ほど強く感じるでしょう。なぜなら、施工管理の仕事に対する体への負担をうけやすいからです。
「安全管理」でいえば、工事現場では人の命を預かっているともいえます。そのため、常に気を張っていなければならず肉体の他、精神的疲労も大きいことでしょう。
体への負担を考えると、働くなら仕事内容や責任の重さに見合った報酬を受け取りたいですよね。
給料だけで解決することではありませんが、モチベーションを保つために責任手当なども考えるべきだと思います。
施工管理に向いてない人
施工管理の仕事が向いてない人は以下のような方ですね。
- コミュニケーションをとるのが苦手
- リーダーシップがとれない
- 責任感がない
施工管理の仕事は、専門スキルに加えて、人間的な関わりも多い仕事です。そのため、チームで仕事をするのが嫌いな方には向かない仕事といえます。
施工管理に向いてない人の特徴は、以下の記事で詳しく解説しているので、よかったらご覧ください。
建設業界の離職率(令和4年上半期)
出典:厚生労働省「2 産業別の入職と離職の状況」
令和4年上半期の建設業の離職率は4.5%です。この結果をみると他産業に比べて高い数値ではありません。
しかし、この数値は建設業全体の数値ですので、施工管理に限定するともう少し割合が高いことが予想できます。
とはいえ、入職率が5.0%と人気がないことの方が問題といえますね。加えて60歳以上が多い業界ですので10年後はさらに人手不足に悩む企業が増えるでしょう。
また、少子高齢化で生産年齢人口が減少しているにも関わらず、建設業は特に若者に人気のない業界です。
したがって企業側は若者の人材を確保するためさまざまな対策をする必要があるといえます。
こういった現状からみて、「あなたが企業を選ぶ」といった思考が重要になってくると思います。
辞めたら後悔するかもしれない会社の特徴
建設業は他産業に比べて離職率は高くないとはいえ、高齢化が進み若い人材が少ないです。
そのため、若い方の人材確保に力を入れ、働き方を改善したり、賃金を上げたりしている会社は辞めたら後悔するかもしれません。
たとえば以下のような特徴の会社です。
風通しのいい会社
若手が働きやすく風通しのいい職場はいい会社といえます。
若手が萎縮することなく、気軽に話せる会社は人間関係も良好といえます。
こういった会社で働ければ先輩や上司からのアドバイスも受けやすくスキルがどんどん向上していくと思います。
そのため、コミュニケーションが気軽にとれる風通しのいい職場は辞めたら後悔するかもしれないですね。
社員のモチベーションを保つ工夫をしている会社
適正な人事評価、業務が偏らないような体制など、モチベーションを保てる組織作りをしているかは重要です。
なぜなら、やる気があり頑張っている社員でも過度な業務量やサービス残業などでモチベーションが低下してしまうからです。
ですから、評価基準が明確になっている、業務に公平性がある会社はモチベーションを保てる会社であると言えます。
このような特徴のある会社はたとえ給料が低くても辞めると後悔するかもしれません。
というのは、お金よりも働く環境を重要視した方がいいと思うからです。
個人の価値観で異なりますが、働くことへのモチベーションは第一優先で考えるべきかと思います。
そのため、モチベーションが維持できる職場も辞めたら後悔するかと思います。
福利厚生が充実している会社
福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」に分けられます。
福利厚生が充実している会社とは「法定外福利厚生」にメリットがある会社です。
「法定外福利厚生」は会社が任意で定めているサービスで資格手当や住宅手当、社宅、社食などがいい例でしょう。
つまり、「法定外福利厚生」が充実していると払うべき支出を抑えることができます。
現在、福利厚生のサービス内容が手厚い方は、辞めたら後悔するかもしれないので労働環境や自分の価値観を加味して考えるといいと思います。
施工管理をすぐ辞める際のデメリット
施工管理をすぐ辞めるデメリットは以下のとおり。
- 転職の際、辞めた理由を詳しく聞かれる
- 失業保険がもらえない可能性がある
転職の際、辞めた理由を詳しく聞かれる
施工管理をすぐ辞めるデメリットは、信頼できる人間なのかを疑われる状態で転職活動しなければならないことです。
つまり、会社を辞めた理由は間違いなく面接で聞かれるということ。そのため、人間性に問題がないことを伝える必要があります。
前提として、たとえどんなに辛かった状況だったとしても、会社の否定的な発言はしないようにしましょう。
施工管理で働く方はブラックな労働環境や人間関係に悩まされ転職を決意した方も多いと思います。
しかしそういった場合でもストレートに伝えるのではなく、ポジティブな表現に言い換えることが重要です。
上記は、良い回答に感じますが、ネガティブな表現のため微妙です。
上記はNG回答をポジティブな表現に変更してみました。こちらの回答の方が面接担当者への印象がいいでしょう。
重要なことは、面接担当者も労働環境や人間関係に悩んで転職する人が多いことは承知のうえで質問しているということです。
つまり、そのことをポジティブな表現に言い換えるあなたの人間性を重視しているともいえます。
失業保険がもらえない可能性がある
施工管理をすぐ辞めると失業保険をもらえない可能性があります。
会社を辞める場合、ハローワークに申請すれば失業保険をもらえます。
しかし、失業保険をもらうためには条件があり、離職をした⽇以前の2年間に、「被保険者期間」が通算して12か月以上あることが必要です。
つまり、1年以上働いていないと失業保険はもらえないということです。
失業保険については、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
施工管理を辞めた人のよくある転職先
施工管理を辞めた人のよくある転職先としては以下のとおり。
- 施工管理は続けて会社を変える
- CADオペレーター
- 地方公務員
- 営業職
- ビル管理
施工管理は続けて会社を変える
施工管理の仕事は嫌いではないけど、現在の職場が嫌である場合は会社を変えることもありかと思います。
というのも、会社によって労働環境や人間関係なんて全然違いますからね。やりがいのある仕事だからこそ、モチベーションが維持できる職場環境が大事です。
若い担い手がほしい企業は多いので、職場環境の改善に積極的な企業も多いことでしょう。
CADオペレーター
施工管理を辞めた方の転職先としてCADオペレーターがあります。
CADオペレーターは、CADソフトを使用して図面の作成や修正をする仕事です。
施工管理経験者なら図面を見たことない人はいないと思います。また、AutoCADなどのソフトウェアも扱っている人も多いことでしょう。
そのため、図面の知識やCADソフトの知識がある施工管理経験者ならスキルを活かしやすい仕事です。
年収は300~400万円程度と施工管理に比べて下がってしまうでしょうが、ワークライフバランスを重要視する人におすすめです。
働き方も正社員や派遣、アルバイトなど好きな時間に働けることも魅力でしょう。
地方公務員
施工管理は公務員として転職することもできます。
地方公務員の施工管理の仕事内容は、各自治体によって異なりますが、簡単にいうと民間企業への工事発注と管理です。
民間の建設会社と違う点は、受注側から発注者側になるということですね。
公務員ですので、休日出勤や残業は少ない傾向です。また、地方公務員は転勤の可能性が低く、あったとしても県内のため地元で働きたい方はおすすめといえます。
配属部署によりますが、書類作成や申請のルーティンワークで事務的な作業が増える場合があり、現場が好きだった人はやりがいを感じないこともあるでしょう。
また、安定しているとはいえ成果を上げても給料に影響することがない点もやりがいを感じにくいといえます。
公務員の働き方が合っている方は、建築や土木、電気など技術職に関する中途採用も行っているので、気になる方は「○○県 地方公務員」等で調べてみるといいと思います。
営業職
施工管理から建設業界の営業職に転職する人もいます。
施工管理で働いた経験からコミュニケーション能力が活かせて向いていると感じる人もいるでしょう。
営業職は、施工管理のように肉体的な疲労はほとんどなく労働環境は改善できるでしょう。
チームで仕事をする施工管理と違い、個人での仕事がメインですので、人間関係に悩むことも少ないです。
また、成果を上げれば評価してもらえることでモチベーションが上がりやすいこともいい点ですね。
お客様と関わる営業職はクレームが多いことは覚悟しないといけません。
お客様の要望やイメージと違った場合、1番近い距離にいるのは営業ですので仕方のないことです。
また、ノルマが達成できないと会社からの印象も悪くなっていきます。数字が大きな影響をもつ営業職にとって、結果がでないと辛くて辞める人も多い職種です。
ビル管理
ビル管理も施工管理からの転職先としてよくあります。
ビル管理はビルメンとも呼ばれ、建物の設備を維持、管理する仕事です。
具体的には建築物の電気、機械、空調、消防などの設備が安全に動作するよう日常点検やメンテナンスをします。
ビル管理は、プライベートの時間を確保でき、ホワイトな環境で働けます。残業もほとんどなく、施工管理から転職した人は驚くことでしょう。
ビル管理の仕事は設備の巡回や点検のため、基本的に同じような作業が多く、施工管理をしていた方はやりがいを感じにくい仕事といえます。
労働時間はきちんと管理されていますが、24時間体制で管理する建築物では、勤務時間が不規則になることもあるでしょう。
年収は施工管理に比べると少ないため、高い給料をもらいたい方には向かない仕事です。
まとめ
今回は施工管理をすぐ辞める際の注意点やデメリットを解説しました。
施工管理はやりがいのある仕事ですが、体への負担が大きい仕事といえます。
また、働き方には個人差があり価値観も異なるので、自分の将来を考えて行動することをおすすめします。