施工管理をこのまま続けて大丈夫かな?
施工管理を辞めた人の理由ってなんだろう?
今回は、こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 施工管理を辞めてよかった理由
- 施工管理を辞めたきっかけ
- 施工管理を辞めるべきかの判断基準
この記事を書く私は、施工管理歴16年ですが現在はフリーランスとして活動中です。
今回は、施工管理を辞めてよかった理由や辞めたきっかけについて解説します。
施工管理を辞めたい方や辞めようか迷っている方は参考にしてください。
施工管理を辞めてよかった理由
施工管理を辞めてよかった理由は、下記の5つです。
- ストレスから解放された
- 体調がよくなった
- やりたいことに時間を使える
- モチベーションがあがった
- 新しいことに挑戦できる
ストレスから解放された
まずは単純に精神的ストレスから解放されました。
施工管理は立場上、精神的ストレスは避けられません。なぜなら、発注者側と職人の中間に入るからですね。
つまり、両者の意見を聞きながら仕事を進めるということ。
また、工事現場は危険と隣り合わせです。最悪、命をおとす可能性もあり、重大な事故がおきれば施工管理者は責任を問われます。。
命は何にも変えることはできないので、日々命の重みを感じて仕事をしています。この責任と重圧に耐えなければなりません。
以上のことから、施工管理を辞めたことで責任と重圧から解放され、精神的ストレスがなくなりました。
体調がよくなった
施工管理をしていたときは、10年くらい不定期に蕁麻疹を発症していました。帯状疱疹にも悩まされたこともあります。
しかし仕事を辞めてからは、症状がでなくなったので、ストレスが原因だったのは間違いありません。
施工管理に限ったことではないですが、仕事のストレスは体への負担が大きいことがわかります。
やりたいことに時間を使える
私は施工管理を望んでやりたかったわけではありません。高校選びから就職先まで、なんとなく選んだだけです。
そもそもですが、施工管理の仕事内容さえ把握していませんでした。中途半端に人生を選択した結果が、施工管理を辞める原因の1つだったとも言えますね。
とはいえ、施工管理で働いたことを間違っていたとは思っていません。やりがいを感じる場面もあり、やっててよかったと思っています。
モチベーションがあがった
施工管理をしていたときは、『仕事だからしょうがない』と完全に割り切っていました。
長時間労働が続いていたときは、早く帰りたいとしか思ってなかったです。
しかし、施工管理を辞めた現在は、新たなことに挑戦できる環境にモチベーションがあがりました。
新しいことに挑戦できる
在職中は施工管理で手いっぱいでしたので、新しいことに挑戦してみようと考えたことすらありません。
しかし時間ができたことで、仕事以外のことも考える余裕がうまれ、新しいことに挑戦できています。
現在でも辞めた後悔はなく、思い切って決断してよかったです。
施工管理を辞めたきっかけ
施工管理を辞めたきっかけは下記の3つです。
- モチベーションの低下
- 自分には向いてないと思った
- 将来を考えた
モチベーションの低下
施工管理は仕事上、柔軟な判断が求められます。
正直、何もかも完璧にこなすことは不可能です。
ですが会社の上層部は、現実的じゃないことを平然と言ったり、さまざまなことがルール化されたりします。
事故が起きたときの逃げの策なのでしょうが、現場は細かいルールを全て守っていては仕事になりません。
そんな現場実態をわかりきったうえで見て見ぬふりをします。
また、管理職でも意見できないような組織で、イエスマンばかり。
以上のことから、会社の組織に嫌気がさし、モチベーションが切れたことが辞めた原因の1つです。
自分には向いてないと思った
施工管理は管理するのが仕事ですから、実際に手を出して作業しません。手をだして作業するのは職人です。
施工管理者は職人に作業してもらうために、現場の環境を作って、安全や工程を管理することが仕事です。PCで書類を作ったり必要な手続きをしたり。
これが私には合いませんでした。
どちらかというと、私は手を出して作業したかったので、向いてないと思いました。
将来を考えた
施工管理は深刻な人手不足に悩まされています。
ですが会社は、資格手当や特殊手当をなくしたり減らしたりする方向でした。業務自体は変わらず、いや増えていってるのにも関わらずです。
会社の未来を想像すると、早く辞めた方がいいと思い決断しました。
しかし私の以前のような職場ばかりではなく、社員の将来性を考え、モチベーション向上のために工夫している企業もあるでしょう。
施工管理を辞めるべきかの判断基準
残業時間が継続して45時間を超えたとき
施工管理は他の業界に比べると残業時間がながいです。なぜなら仕事量が多すぎるからですね。
施工管理は安全管理、品質管理、工程管理、原価管理と呼ばれる4つの仕事をしなければなりません。
現場監督以外にも、安全面の対策やお金の計算、スケジュール管理といった幅広い業務を行います。
しかし、残業時間が何か月も継続して45時間を超えるとなると、明らかに人手不足な会社です。。
2024年4月からは、労働基準法改正により、建設業界でも労働時間の上限規制が設けられることになります。
具体的には
- 時間外労働が年720時間以内
- 時間外労働が月45時間を超えるのは年6回まで
- 一時的に忙しい状況でも2~6か月の平均で80時間以内
- 単月100時間未満
出典:厚生労働省
これは法律ですから、守らなければ会社は罰則をうけることになります。ですから、働き方改革のために対策をとっている会社なのか見極めることが重要です。
体調がおかしいなと感じたとき
体調に異変を感じたら限界のサインかもしれません。
施工管理は他の業界に比べてもストレスが強くかかる仕事なので、何かおかしいと思ったら休みましょう。
休むことは決して甘い考えではありませんし、自分の健康が最優先ですよ。
今後も働き方が改善される見込みがないとき
施工管理は、深刻な人手不足になっています。なぜなら若者に人気がなく求職者も少ないからですね。
この状況で自分の会社は、働き方を改善しようとしているかを見極めましょう。人材確保や離職者を増やさないために、具体的に対策をしているかが重要。
以上のことをふまえ、総合的に施工管理を辞めるべきか判断しましょう。
施工管理を辞めたあと
施工管理を辞めたあとは、この先どういった働き方をしたいかで転職先を考えましょう。
- 施工管理から施工管理に転職
- 施工管理から異業種に転職
施工管理から施工管理に転職
施工管理は続けたいけど、今の職場の働き方が合わない方は別会社に転職をおすすめします。
というのも、施工管理は会社組織の考え方で、モチベーションが全然変わってくると思うからです。
事実、私が施工管理を辞めた理由は、会社の方向性に疑問をもったから。従って、施工管理の働き方が合っている人は職種を変えず、会社を変える方がいいですね。
施工管理から異業種に転職
施工管理の働き方が合わず、もうやりたくない場合は異業種も考えましょう。
残業も多いし、休日は少ないし、ワークライフバランスを重要視する場合は施工管理に向かないと思います。
不安もあるでしょうが、施工管理で働いた経験があれば、異業種でも乗り越えられると思いますよ。
まとめ
施工管理は体力的、精神的にきつい面もありますが、合う人も必ずいると思います。
また給料も高いので、後悔しないために、いろいろな基準から総合的にみて、辞めるべきかの判断をしましょう。